山本康正氏の本、次のテクノロジーで世界はどう変わるのか、を読みましたので、その感想をまとめます。
感想
次のテクノロジーとして5G, AI, ビッグデータの3種類が急速な発展をしてきており、今後はこの3つの技術をベースにしないとビジネスが成り立たない。
もはや物を売っているだけではだめで、より良いサービスを顧客に提供しないと企業は生き残れない。
しかし、私としては日本の場合は一企業が物作りからサービスまですべてやる体力がないと思う。
例えば、5Gであればメーカは5Gのアンテナから5Gのプラットフォームまで一つの企業でできないだろう。
話題のHuaweiはすべてできていそうだが、日本のメーカにはそこまでの資金もない。
アンテナを作るメーカ、プラットフォームを作るメーカに分けて、いくつかの企業が連携することが必要だ。
一方で、AIの技術は今や無料で誰でも使うことができる。これは個人でのビジネスチャンスが大きく広がったことを意味している。
何かアイディアがあるのなら、まずはやってみることが大事だと思う。
本全体の内容に関しては、広く浅く書いてあるという印象。著者の経歴の話もその後の話とのつながりがいまいち感じられなかった。
AI, 5G, ビッグデータ、気になった技術について自分で深く調べる、勉強するモチベーションを上げるために読む本だと思った。
この本だけで、技術の内容までは理解できないだろう。
印象に残った言葉
序論
変化2: すべての事業はサービス業になる
ハードウェアやソフトウェアを売っているだけではもうだめ。その先の顧客を満足させるサービスを提供することを考えなければならない。
逆に、サービスを提供すれば事業が成り立つということ。今やテクノロジーは無料でアクセスできる。アイディア次第でやりようはあるということ。
個人的には本を読むことが好きなので、本とAIを絡めたビジネスを思案中。。。
変化4:大企業の優位性が失われる
大企業にいては、技術の変化スピードについていけない。小回りの利く組織のほうがやはり圧倒的に早い。どうしても量産のことを考えて動いてしまうのが大企業。純粋に技術だけを追うわけではないのが、つらいところ。
これはその通りだが、大企業とスタートアップで役割がそもそも違っていいのでは?大企業は量産化によって製品を広める、それによって新技術が世界各地で使われ、標準化される。一方で、スタートアップは新技術に挑戦し、次の標準となる技術の探索をする。ということは、大企業は芽のあるスタートアップを買収し、新技術を自社のものとし、それを量産化するのが今後の流れかな。大企業の研究開発は新技術をいかに量産化するか、がポイントだろう。
ちなみに、グーグルやアマゾンにいる社員はみな起業に備えて羽休めをしている、らしい。
人脈の形成も大事だと。
変化5:業種の壁がなくなる
一つの業務形態にこだわっていてはだめ。それは個人にも言えることで、一つの肩書ではなく複数の肩書を持つ。そうすれば、そのクロスポイントで新たなビジネスを起こすことが出来るチャンスがある。
自分はどうだろう。。。物理や工学の知識を持っている。英語もできる。プログラミングだって小々。本やビジネスに関連付けるためにはどんなことを勉強しようか。。。