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日の丸半導体、パワーデバイスも撤退開始か

また日本の会社が半導体業界から去ることになってしまいました。
パナソニックが、子会社のパナソニック セミコンダクターソリューションズ(PSCS)を中心に運営している半導体事業を、台湾に本社を置く半導体企業Winbond Electronics傘下のNuvoton Technologyに譲渡することを発表しました。[1]


パナソニックはGaNパワーデバイスの開発にも取り組んでおり、X-GaNと呼ばれるシリーズを販売していました。[2]

今回発表のあった事業譲渡では、リードフレーム事業以外をすべて台湾のNuvoton Technologyに譲渡するということで、パワーデバイス事業も台湾に移動するようです。TSMCをはじめとして、台湾の半導体企業はSiデバイス業界で高い技術力、シェアを誇っています。最近では、台湾の半導体業界もSiC, GaNパワーデバイス業界に進出してきており、今回の件もNuvotonがパワーデバイス事業を拡大するために、パナソニックの半導体事業がもつパワーデバイスの技術を買収したかったのでしょう。

パナソニックは液晶に続き半導体事業も撤退になります。最近は日本メーカの事業縮小や売却のニュースが多く、日本企業の行く末が心配になります。パワー半導体は国が産官学連携で強化しようとしていた分野で、日本がリードしていると言われていた分野だけに、今回の決定は衝撃的でした。すでに日本の半導体分野は回復できないほど落ち込んでいるのかもしれません。

[1]https://news.panasonic.com/jp/press/data/2019/11/jn191128-1/jn191128-1.html

[2]https://industrial.panasonic.com/jp/products/semiconductors/powerics/ganpower

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