16世紀の人々の間には、惑星の位置関係が人体に影響を与えるという考えが浸透しており、その痕跡を時禱書[1]に見つけることができる。
時禱書はローマ・カトリック教会の信徒が毎日の祈りで使った聖務日課書で、礼拝の手引きを記したものである。
この本の冒頭に、惑星と臓器の対応関係を記した図が挿入されている。
なお、惑星との対応関係は、
太陽:心臓
水星:胆嚢
金星:肝臓
月:脳
火星:腎臓
木星:肺
土星:脾臓
である。
私の好きな作品であるFate(タイプムーン)でもこの話は使われている。ロードエルメロイII世の事件簿でも、天体科の魔術師が臓器と天体を対応させて魔術を行使していた[2]。
参考文献
[1] “Horae Beatae Virginis Mariae ad usum Romanum”, Catholic Church (1494).
[2]アニメ「ロードエルメロイII世の事件簿」第2話 七つの星と永遠の檻