見出しの種類と命令
latexで文書を書くときには、見出し命令を使うことで見出しを付けることができます。下記の表にまとめます。
命令 | 見出し |
\part{title} | 部 |
\chapter{title} | 章(jsarticleクラスには用意されていません。) |
\section{title} | 節 |
\subsection{title} | 項(小節) |
\subsubsection{title} | 目(小々節) |
\paragraph{title} | 段落 |
\subparagraph{title} | 小段落 |
これらの命令の引数は、それぞれ見出しのタイトルになります。
例えば、\section{はじめに}といったように記述します。
見出しの番号を付けない
見出し番号は自動で割り振られますが、番号をつけたくない時があります。そのような時は、見出し命令名の後ろに*記号を付け足すことで、番号を付けずに見出しを作成することが出来ます。
例えば、\section*{序論}といったように記述します。
見出し番号を変更する
latexでは、見出しを数字以外にもアルファベットにすることが出来ます。そのためには、見出しのカウンタを変更することでできます。
例えば、\thesectionで節のカウンタを出力することが出来ます。
見出し番号をアルファベットに変更したければ、\renewcommandでカウンタを変更すればよいです。
例えば、節のカウンタを変更する場合には、\renewcommand{\thesection}{\Alph{section}}のようにします。こうすると、見出しは大文字のアルファベットになります。以下に代表的な命令を示します。
命令 | 出力 |
\arabic{counter} | アラビア数字(1, 2, 3, ・・・) |
\roman{counter} | ローマ数字(i, ii, iii, ・・・) |
\Roman{counter} | ローマ数字(I, II, III, ・・・) |
\alph{counter} | アルファベット(a, b, c, ・・・) |
\Alph{counter} | アルファベット(A, B, C, ・・・) |
見出し番号を任意の数字から始める
先ほどは、見出しを数字にしたり、アルファベットにしたりしました。ここでは、見出し番号を任意の数字から始める方法を説明します。
見出し番号を指定するためには、\setcounterコマンドを使います。
例えば、節を2番目からカウントするためには、\setcounter{section}{1}とします。
ここで、設定値を1としているのは、次に\sectionコマンドが来た時にカウンタが一つ進み2になるためです。
つまり、自分が開始したい番号の一つ前の数字にセットする必要があります。
参考URL
・見出し:見出しの変更について簡潔にまとめられています。
・\renewcommand:\renewcommandを使った事例の紹介が豊富です。
・Tex Tips:見出しの変更についてこのページで紹介していない内容まで、幅広くまとめられています。
・5.2 カウンタ:カウンタの数字を変更する方法が紹介されています。