これまで、結晶格子の面間隔を計算したり、格子面がなす角度の計算を紹介してきました。
最後に、逆格子点が回折面上のどこに来るのかを、計算してみましょう。
回折ベクトルの定義
X線の入射、反射はXZ平面で起こるとすると、回折ベクトル
回折面上での逆格子点の位置を計算する
それでは、
まずはx軸とz軸を決めます。ここでは、x軸は[100]とし、z軸は[001]としましょう。
次に
ブラッグの法則から、
次に
非対称の場合は、異なります。
まず、(001)面と(h k l)面のなす角度
求めた角度を使って、
ここまで来たら、逆格子点を計算することは簡単にできます。
最後に、測定できない領域と構造因子から回折が観察できない点を除いてあげれば、逆格子点を計算することが出来ます。
例えば、GaNについて計算した結果を図に示します。z軸は[001], x軸は[100]の結果と[110]の結果の両方を載せてあります。
青色は計算で求めたすべての逆格子点、グレーは観察できない領域、赤色は構造因子も考慮して、観察できる逆格子点です。
参考記事
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