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日記

読書感想文:アンドロイドは電気羊の夢を見るか

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読書感想文・・・それは私が夏休みの宿題でもっとも苦労していた課題。課題図書の中から選んで本を読み、その感想を原稿用紙に書いて提出する。しかも、評論ではなく感想文である。興味のある本ならまだしも、興味のない本を読まされて、ろくに感想など出て来やしない・・・

とまあ、愚痴りだしたらきりがないのでこの辺でやめておきます。いきなり読書感想文に対する文句から入っていますが、それはあくまで興味のない本を読まされていたから。面白いと感じる本を読むとその気持ちを書き留めておきたいと考えるようになりますね。というわけで、最近読んだ”アンドロイドは電気羊の夢を見るか”の感想を書きたいと思います。思いっきりネタバレしますので、それが嫌だという方はここから先は読まないでください。面白い本を読むと感想文を書きたくなるものなのか、と感じてもらえれば十分です!

 

 

本の概要

この本の著者はフィリップ・K・ディック(Philip. K. Dick)で、1968年に発表された。日本では朝倉久志が訳を担当し、現在はハヤカワ書房から出版されている。原作のタイトルは、”DO ANDROIDS DREAM OF ELECTRIC SHEEP?”で、日本語のタイトルはその訳である。1982年には映画名”ブレードランナー”で映画化されている。訳者のあとがきによれば、”日本でディックの評価が高まったのはこの映画がきっかけ”とのことである。

この本を読もうと思ったきっかけ

私はSFが好きで、小説・映画・アニメと色々見たり、インターネットで軽く概要だけ調べたりしている。そのとき、よくこの”アンドロイドは電気羊の夢を見るか”というタイトルやそれをもじったタイトル・セリフをよく耳にしていた。最近では”サイコパス”というアニメの中で重要キャラクターの一人がこの本のタイトルを口にしていたのが、一番印象に残っていた。その時から、いつか読みたいと思いながら、なかなか買っていなかった。ところが、最近AIが流行りだし、人工知能という言葉が一般に使われるようになった。そんな時、ふとこの本のタイトルを思い出し、”この本をいつ読むの?今でしょ!”と思い、買って読むことにした。

感想

この本のタイトルを見たときに、私が想像したのはアンドロイドが主人公で、人間に近づくために努力していく、あるいは人間との違いに悩み葛藤する物語であった。ところが、読み始めてみると主人公は火星から地球に逃げ出してきたアンドロイドを”処理”するバウンティハンターで、この物語は火星から逃げてきた8人のアンドロイドを始末する物語だった。この時点で私が想像したのはSFにありがちなアンドロイドが人間に反乱し、それを人間が処理するという物語だった。そのため、派手な戦闘とかがあるのかと期待した。

ここで、少し物語の舞台について説明する。物語は核兵器が使われた第三次世界大戦後、放射能灰に汚染された地球が舞台である。人間たちは火星に移住を進めており、火星での世話をアンドロイドにさせている。一方、地球では多くの動物が絶滅の危機に瀕しており、生きた動物を持つことがステータスになっている。アンドロイドと同様に動物も電気動物が存在し、生きた動物を飼うことのできない人たちは電気動物を飼い、他人に電気動物だとばれないように飼育している。

さて、火星から逃げてきたアンドロイドたちの話に戻ろう。アンドロイドは火星では人間に使役される存在である。彼らは逃げてくるときに人間を殺して地球に逃げてくる。そして地球に逃げてきたアンドロイドは人間のふりをして生活しようとするのである。バウンティハンターは知能の高いアンドロイドをどうやって人間と区別するかというと、生き物や他者に共感する能力を測定して判断するのである。つまり、筆者はこの共感能力こそが人間らしさであると言っている。

アンドロイドと人間、アンドロイドはコンピュータでもいいが、その違いは何だろうというのは、SFでよく使われるテーマであり、最近のAIの発達によってテレビや本でも取り上げられるようになっている。私もその違いは何だろうと考えていた。私は違いは感情を持っていることだと思っている。感情を表現することは機械でも可能だが、それはあくまで人間が学習させたパターンによって、この場合はこういう感情と機械的に判断しているだけに過ぎない。一方、人間の場合は人それぞれ物事に対する感じ方が異なり、感情も異なる。ただ、なかなかこの感情を持っているということを端的に説明することができずにいた。そんな中、今回読んだ本の中で、人間とアンドロイドの違いは共感することだと書かれており、これは感情を持つということの前提にある条件だと感じた。他者や動物の立場に共感する、だからこそ相手に対して感情を抱くことができるのである。感情を持つ、その根底にあるのは何か、自分の中で納得する答えを得ることができた本であった。

 

最後に

ながながと私個人の感想を読んでいただきありがとうございました。有名なSF小説なので、すでに読んだことのある方も多いとは思いますが、AIが盛んになっている今、もう一度読む価値のある本だと思います。

-日記

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