【論文の書き方】新版 論文の教室 を読んで思ったこと

大学を卒業した今でも時々大学の図書館に調べ物をしに行くのだが、学期末には勉強している学生の数が大きく増える。きっとレポートや論文を書いているのだろう。

私自身、大学に入って困ったことの一つがレポートを書く機会がたくさんあるということである。しかしながらレポートをどうやって書くべきかは誰も教えてくれないので、なんとなくインターネットで調べた単語や記事をコピペして済ませてしまう。その結果いい点数はもらえない、ということが多々あった。

そんなことを大学の帰りに思い出しながら、本屋に入りなんとなく歩き回っていたら、「新版 論文の教室 レポートから卒論まで」[1]という本を見つけた。社会人になってからもレポートを書くことは必要だし、せっかくだから読んでみようと思い、買って帰って読んでみた。

この本は、最初に著者が語っている通り、大学に入ってレポートの書き方がわからない学生や卒業論文をこれから書く大学生を対象に、非常にかみ砕いてわかりやすく論文とはどのようなモノであるかを説明した本である。
しかし、この本に書かれていることは会社で書く報告書にも応用できる。

例えば、会社でAとB、2つの製品を調査して、どちらを買うべきか報告せよ、といった指令が上司から与えられたとしよう。そのときに、私はAが好きだからAを買うべきです、では上司に認められないだろう。Aを買うべきだと主張するのであれば、その根拠をしっかり示さないといけない。
まさに論文と同じ形式になっている。

そこで、根拠を示すために論証が必要となるわけだが、いい論証と悪い論証がある。筆者によればいい論証とは二つの要素を兼ねそろえている論証のことを言う。一つ目は、論証の根拠に十分な裏付けがあること。二つ目は、妥当な論証形式をとっているということである。

正直な話、私はこの論証形式まで気をつけてレポートを書いていなかったと、この本を読みながら反省した。論証についての段落で著者が別の自書、「論理学をつくる」[2]を紹介していたので、読んでみようと思う。

この本では論文とはどういうものであるか、という概要を理解することが出来た。しかしながら、理系向けの内容は少ないことから、理系の人は別の本も読んだほうがいいだろう。著者も薦めているが、「理科系の作文技術」[3]は名著らしい。私は、読み始めて途中で挫折したが、この本を読み終えた後、リベンジしている。

この本を読んで論文、、、とまではいかなくてもレポートを書いてみたくなった。さて、どんなテーマで書こうか。。。

参考文献
[1] 戸田山和久 著、”新版 論文の教室 レポートから卒論まで” NHKブックス[1194]
[2] 戸田山和久 著、”論理学をつくる” 名古屋大学出版会
[3] 木下是雄 著、”理科系の作文技術” 中公新書

sciencompass34 has written 104 articles

はじめまして!”なるてる”と言います。

私は、メーカーで三年間製品開発の部署で働いた後、今は研究所で働いています。テレビで理科離れのニュースを見て、理科はこんなに面白いのにどうして嫌いになる人が増えているのだろうか、と感じたのがきっかけで、理系の面白さについて考えるようになりました。逆に何がそんなに面白かったのかこれまで自分が勉強してきた理系科目を振り返ろうと思いました。

このブログでは、自分のこれまでの勉強を振り返りながら、
1.理系科目を面白いと思ってもらえる
2.理系に進んだ人がどんな仕事をしているのか紹介する
この二つをメインテーマに記事を書いていきます。

このブログが、理系を目指す高校生やこれから技術者・研究者として働こうと思っている大学生の役に立てたらいいなと思います。
また、理科に興味がなかった人が理科に興味をもつきっかけになったら嬉しいです!

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください