状態密度関数を求めた際に、有効質量 と表され、これを状態密度有効質量と呼びます。この状態密度有効質量がどのように導出されるのでしょうか。
と表され、これを状態密度有効質量と呼びます。この状態密度有効質量がどのように導出されるのでしょうか。
まず、波数が の間にある電子の状態数は、
の間にある電子の状態数は、

と表されます。
エネルギーが

のとき、

となります。もし、 が、
が、

の場合はどうすればよいでしょうか。ここで、次のような変数変換

を行うと、

となります。ここで、


より、

が得られ、したがって と表されます。
と表されます。
正孔に関しては、重い正孔と軽い正孔の二つがあるので、状態密度は2つの和で表されるため、状態密度有効質量は、

となります。
以上が、状態密度有効質量の導出になります。
参考文献
[1] 御子柴 宜生 著、半導体の物理

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